FC2ブログ

世界の風Navi

米国株中国株倶楽部225ファンド SAWA                                                       「富への道は、あなたがそれを望むのであれば、市場(いちば)への道と同じぐらい平易なものである。それは2つの言葉にかかっている。“勤勉と倹約”、つまり、時間もお金も無駄にせず、その両方を最大限有効に活用するということだ。」 byベンジャミン・フランクリン

Entry

保険で貯蓄やめよう。



 第1回で「保険料は助け合いへの参加料 貯蓄にあらず」と述べましたが、「貯蓄性のある保険」と捉えられている保険が存在するのも事実です。果たしてそれらは貯蓄として有効なのか、いま一度、保険と貯蓄の関係について整理しておきましょう。

■「保険」が貯蓄になると考えられてきた経緯

 ちょっとおさらいですが、保険の最大の役割は「保障」です。死亡、入院・手術、就業不能など、その保険商品が対象とする経済的リスクを被った場合に保険金・給付金が受け取れ、家計を守れるというのが期待される役割です。それら経済的リスクは、みんなに降りかかるものではありませんが、大勢の人数だと年齢・性別ごとに一定の発生確率が認められるもの。それが自分やわが家に当たるかもしれないので、事前に備えておこうと保険を利用するわけです。

 場合によっては、少ししか保険料を支払っていないにもかかわらず、大きな保険金を受け取ることになる可能性もあります。でも、それって「得」でしょうか? 保険金を受け取らずに過ごせるほうがずっと幸せですよね。だから、保険に加入して見返りを求めるのは、あまり正しい考え方とはいえないのです。保険料はあくまで「助け合いの参加料」として支払い、「掛け捨て」になってもやむなしと割り切るべきでしょう。

 けれども、「保障」や「サービス」のような形のないものにお金を払う感覚が育つ前だったせいか、日本で保険が普及していく過程では、「養老保険」のような満期保険金の受け取れる保険が主流になりました。月々保険料を支払い続け、将来の満期時には満期保険金が受け取れるとなると、銀行などの積立貯蓄をしているのと同じ感覚になります。事実、当時は支払った保険料総額よりも多い満期保険金が受け取れ、結果的に貯蓄になりました。いまの年金世代が現役だった頃、まだそういう名残がありましたから、「保険は貯蓄になる」と刷り込まれている人は少なくありません。

 しかし、養老保険も保険ですから、加入者が満期を迎えるまでに死亡した場合には、満期保険金と同額の死亡保険金が支払われます。それまでの積立金にプラスして保険金が支払われるよう、商品設計されているわけです。つまり加入者は、死亡保障のための掛け捨て保険料(運営経費に回る保険料を含む)と、将来の満期保険金準備のために積み立てられる保険料を合わせて払っているかたちになります。

 1993年ごろまでは、積立金に約束された運用利率(予定利率)が5%台と高かったため、運用収益が掛け捨て部分を補って余りあり、いかにも支払保険料の全額が貯蓄されているかのように見えました。しかし、その後相次いだ予定利率の引き下げで、積み立て部分の収益性は見る影もなくなっています。

■なぜ平気? 保険での「元本割れ」

 今でも養老保険を取り扱う保険会社はありますが、「死亡保障」が目的であれば、保険料が安い掛け捨て型の「定期保険」を利用したほうがずっと合理的。保障も欲しいけど貯蓄もしたいというのであれば、「貯蓄」の部分は保険とは切り離して預貯金や投信などの金融商品を利用すべきです。

 けれども、一度付いた「保険は貯蓄になる」というイメージには根強いものがあります。養老保険のバリエーションである「学資保険」人気が、その一例として挙げられるでしょう。赤ちゃんが生まれたら学資保険に入るのが半ば常識化していますが、皆さんはいくら払っていくら受け取れるのかよく確認しているでしょうか? 満期保険金や祝い金などの受取総額が支払保険料総額より少ないケースもあることに、気付かない人も大勢いるようです。

 支払った金額よりも受取額が少ないのであれば、すなわち「元本割れ」です。「投資信託など、元本割れするかもしれない金融商品は怖い」と考える人は多いのに、貯蓄のつもりで加入した保険での元本割れに無頓着なのは不思議。保険でも金融商品でも何でも、中身をよく確認してから利用する癖をつけておきたいものです。

 受取期間が来たら決められた額の年金が受け取れる「個人年金保険」にも、注意点がいろいろあります。まず、長期にわたって保険料を払い続ける必要があり、家計の固定支出となること。家計に余裕があるシングルのうちに加入し、結婚後に続ける余裕がなくなって困っているというケースも少なくありません。やむなく「解約しよう」となっても、相当長く元本割れする期間がある点にも要注意です。元本割れを避けるには、保険料を払い続けるしかなくなります。

 それに、商品性としても決して魅力があるとはいえません。今、主流の「10年確定年金保険」だと、年金を受け取れるのは10年間だけ。自分でためた貯蓄を10年かかって取り崩すのと同じで、一生涯の安心とはなり得ないものです。公的年金の将来が期待できないからと、若い世代にも個人年金保険を求める声があるのですが、二者択一の話ではありません。このコーナーで再三述べているように、まずはベースの保障となる公的保障があってこその上乗せ保障です。

 これら貯蓄性があるといわれる保険の収益性を表すのに、よく「返戻率(へんれいりつ)」が使われます。支払保険料総額に対する受取総額がいくらかの割合なのですが、この数字にも要注意です。たとえば、「返戻率110%」と表示されていれば「10%も増えるのならお得!」と思ってしまいます。預貯金金利の現状を見れば、夢のような数字にも思えます。しかし、契約期間が長期にわたる保険ですから、その期間に見合う増え方なのか、またその間、他の有効な運用手段はないのかも考え合わせる必要があるでしょう。

■「掛け捨て」を嫌うことによる間違った保険選び

 本来、死亡保障の商品である「終身保険」も、資金形成手段にも利用できるとして勧められています。いつか必ず保険金支払いが発生する保険ですから、それに備えて準備金が積み立てられていき、もし途中解約したら「解約返還金」が受け取れるためです。しかし、目先の死亡保障が主目的であれば、保険料の高い終身保険は合理的な選択ではないと第3回の「安い保険はダメ保険?」でも述べました。掛け捨てとならず死亡保障が得られ、解約返還金もあって損しないかのようですが、解約返還金が支払った保険料を上回るには相当期間かかります。加入からの経過期間に見合う収益なのかどうか、よく確認する必要があります。

 掛け捨てでなく損しないかのように見える保険はまだまだあります。3年ごとなどに「祝い金」が受け取れる「生存給付金付き定期保険」、入院給付金などを受け取らなければ「健康祝い金」が受け取れる「健康祝い金付き医療保険」などがそう。これらも、養老保険のところで述べたように、掛け捨て型の保険に入りながら祝い金のための積み立てを行うようなものですから、高めの保険料を払わなければならず、合理的ではありません。

 また将来、払い込んだ保険料が戻ってくるタイプの医療保険もお得な感じがしますが、一般的な医療保険より保険料が高めです。入院給付金などを受け取ればその分が差し引かれるので、結局は貯蓄から取り崩したのと同じ。一度も給付金を受け取らなければ全額戻ってくるとはいえ、数十年間も無利息で運用したことになります。もちろん、支払った保険料以上の給付を受ける可能性はゼロではありませんが、素直に積立貯蓄したほうがいいと思うのは私だけでしょうか。

 保険の貯蓄性に対し、厳しいことばかり言いましたが、「収益性はともかくお金はたまるのだからいいのでは?」という意見もあると思います。ですが、保険を貯蓄として利用する最大の問題点は、契約が長期にわたることだと考えます。積立貯蓄であれば、家計が厳しいからしばらくお休みするというのも簡単ですが、保険はそういうわけにはいきません。それに、今後もっと魅力的な貯蓄手段が出現しないとも限りません。保険料として家計を縛るより、柔軟に対応できるようしておきたいものです。

 保険に貯蓄性を期待する根っこには、やはり「掛け捨て」を嫌う心理があると思います。第1回や冒頭で述べたように、保険の役割は「保障」なのです。貯蓄のように家計にお金を残す手段ではなく、あくまで助け合いの参加料として家計から消費するものと割り切らなければ、いつまでたっても保険を上手に利用できないでしょう。
関連記事
スポンサーサイト



*Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

Menu

プロフィール

sawa

Author:sawa
中国株・日本株・米国株を中心に投資しファンド資産5億円・年間リターン20%を目指します。
上昇銘柄は買い増し、
下落銘柄はCFDで売る。

国鉄標準型時計

証券会社・投資信託

情報収集が勝利のカギ、最低3社は口座開設を スタートGO!!

    フジトミ くりっく365・くりっく株365口座開設プログラム

SBI証券・楽天証券は、外国株特定口座

カテゴリー

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

右サイドメニュー

FC2カウンター

FC2ブログランキング

ブログ翻訳

メールフォーム・ご意見感想をご気軽に

名前:
メール:
件名:
本文:

ブログ内検索

人生2倍楽しむマイル生活

アメリカン・エキスプレス・カード ポイントは無期限。 マイルも、より多く貯まります。 カードご利用金額100円=1ポイント 「オンラインでカード番号を入力するのは不安」という方もご安心ください。インターネット上でのカード不正使用による損害を全額補償いたします。 ★★アメリカンエクスプレスカードのお申込みはこちらで★★

経済指標

FX経済指標

為替ニュース

パーツ提供:FX比較のALL外為比較

ロイター

私も始めました。

セミナー、YouTubeで情報発信、 大変役立ちますよ!

旅行でちょっと息抜き

株投資を始める前に読みたい本

お子様の能力アップに

ネットで副業!!

DIY・不動産でらくらく楽しく収入

お薦めです