2017.04/06 [Thu]
ドル安で新興国の人気が復活 いま最も忘れられているマーケットとは?

マレーシアのETF(ティッカーシンボル:EWM)に注目しています。
いま世界の新興国で一番高い成長を示しているのはインド=バングラデシュ地域で7%成長しています。次は中国で6.5%です。三番目がASEANで、5.5%前後で成長しています。
マレーシアはASEANのバンキング・センターのひとつです。
マレーシアは2014年以降、下に列挙するような災いが同時に襲い掛かりました。
1) コモディティ価格の下落
2) 中国経済鈍化の影響を受けた
3) 資本逃避
4) 国内政治スキャンダル
しかし、ここに来てマレーシア経済はようやく安定化の兆しを見せています。
同国のGDP成長率は4.5%、政策金利は3.0%、インフレ率は4.5%、失業率は3.5%、財政赤字は-3.2%、政府負債GDP比率は53%、経常収支は+1.3%です。
細かい話をすれば、中国からのバイヤーを当て込んだ、大規模コンドミニアム建設工事などは中国の資本規制の影響を受けて苦境に立たされています。このため近年じりじりと悪化してきた支払い遅延ローンは今後も増え続けるリスクがあります。
また政府系ファンドを巻き込んだスキャンダルも未だ収束しない可能性があります。
それらを断った上で、経済は上向きになっており、株価は歴史的に安い水準にあります。
アイシェアーズMSCIマレーシアETF(ティッカーシンボル:EWM)の費用比率は0.48%、PERは16.5倍、PBRは1.7倍、配当利回りは5.5%です。

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