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米国株、CPI加速でも上昇した「それなりの理由」



 2月14日、米株式市場のインフレ懸念は大げさ過ぎたのだろうか。14日の米国株は、朝方発表された1月消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことで一時急落したが、その後持ち直して続伸で引けた。NY証券取引所で13日撮影(2018年 ロイター/Lucas Jackson)


[ニューヨーク 14日 ロイター] - 米株式市場のインフレ懸念は大げさ過ぎたのだろうか。14日の米国株は、朝方発表された1月消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことで一時急落したが、その後持ち直して続伸で引けた。

1月CPIの前月比上昇率は0.5%と、前月の0.2%から加速し、市場予想の0.3%より高かった。それでも株価が上がったというのは、一見すると違和感を覚えるだろう。というのも株価が1月26日に付けた最高値から10%下落した一因は、物価上振れへの懸念とみなされており、今回のCPI発表を市場は身構えていたからだ。

しかし投資家は、株高になった理由はいくつかあると指摘する。1つ目は、CPIの前年比上昇率がそれほど警戒感を生む内容でなかったことだ。変動の大きい食品とエネルギーを除くコアCPIは、前月比上昇率こそ0.3%と1年ぶりの高い伸びになったが、前年比は1.8%で12月と同じだった。


さらにCPI発表後に、米国債利回りが株式市場にとってより大きな不安の種になるほどは跳ね上がらなかった面もある。

リバティービュー・キャピタル・マネジメントのリック・メックラー社長は「物価上昇自体は、特に需要の高まりが主導するのであれば、必ずしも株式にマイナスではない」と話した。その上で、もし米国債利回りがCPIを受けてもっと大幅に上がっていたら、投資先という点で株式の相対的な魅力低下につながるとの見方を示した。

米10年債利回りはこの日、節目として注目されていた2.90%を超えた。ただロバート・W・ベアードの機関投資家セールス・トレーディング担当マネジングディレクター、マイケル・アントネッリ氏は「利回りが2.9%からどんどん上がり続けていたら、株価は打撃を受けたかもしれない。2.9%近辺で落ち着いたので助かった」と述べた。

金融政策との関連で言えば、米連邦準備理事会(FRB)が2%の物価上昇率目標の直接の対象としているのは、CPIではなく個人消費支出(PCE)価格指数で、依然として目標を大きく下回って推移している。


ナティクシスの米州担当チーフエコノミスト、ジョセフ・ラボーニャ氏は「インフレは全体の流れの中で考える必要がある。コアCPIの前年比上昇率はまだ2%を下回っている。そしてコアPCE価格指数はさらに低く、2%のずっと下にある」と強調した。

もっとも株式市場が物価動向を注視する姿勢はこれからも続くだろう。グリーンウッド・キャピタルのウォルター・トッド最高投資責任者は、株式投資家が月次のCPI統計を雇用統計並みに重要視するようになると予想した。

(Lewis Krauskopf、April Joyner記者)


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