2019.04/25 [Thu]
フェイスブック、予想上回る増収-広告事業好調
売上高は前年同期比26%増、株価は時間外で一時8%高
連邦取引委のプライバシー問題調査に関連し30億ドルの準備金
ソーシャル・ネットワーク・サービス (SNS)最大手、米フェイスブックの1-3月(第1四半期)売上高は前年同期比26%増と市場予想を上回った。一連の個人情報漏えい問題や規制当局による制裁金の恐れの中でも広告事業が強さを発揮した。
フェイスブックは24日、米連邦取引委員会(FTC)で継続中のプライバシー問題の調査に関連し、30億ドル(約3370億円)の準備金を積み立てたことを明らかにした。同問題はまだ解決していない。これを除いたベースの1株利益は1.89ドルと、アナリスト予想の平均(1.62ドル)を上回った。
24日の同社発表資料によれば、売上高は151億ドルとなった。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想の平均は149億7000万ドル。1日当たりのアクティブユーザー数(DAU)は15億6000万人、月間アクティブユーザー数(MAU)は23億8000万人となった。市場予想はそれぞれ15億6000万人、23億7000万人だった。
フェイスブックは最も収益性が高い米欧市場では飽和状態に達しつつあるが、収益性では劣る途上国市場で伸びが加速している。売上高の伸びをけん引しているのは写真共有アプリのインスタグラムと、その機能の1つである「ストーリー」への広告掲載だ。さらに最近、インスタグラム内で購入が完結する機能「チェックアウト」が試験的に導入され、これも将来の収入源になる可能性がある。
同社の株価は24日の通常取引終了後の時間外取引で一時8%高を付けた。
FTC調査に関連した裁判費用の準備金を含めた純利益は24億3000万ドル(1株当たり85セント)に減少した。前年同期の純利益は49億9000万ドル(同1.69ドル)、売上高は119億7000万ドルだった。
FTCはユーザーの個人情報保護で一連の措置をフェイスブックに義務付けた2011年の同意審決に関連し、プライバシー保護違反疑惑を巡り同社と協議してきた。フェイスブックは24日、この問題での損失予想を30億-50億ドルとし、「最終的な条件やタイミングに関して保証はない」と説明した。
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